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背景
テレワークが一般的になり、オフィスに集まらなくてもチーム間の連携と業務管理が 回る必要が生じました。中小企業でも拠点が地理的に分散していることがあり、 物理的に会うことが難しい状況があります。
一方で、大企業向けの高機能なグループウェアは中小規模の組織には過剰でした。 機能が多いほど設定と教育に時間がかかり、導入と運用の負担が組織の規模に見合いません。 「使いこなす前に使われなくなる」ことが実際に起きていました。
実施内容
中小企業の規模に合わせたグループウェアを、企画から開発まで一貫して担当しました。
機能は日々の業務で必ず使うものに絞りました。組織管理、スケジュール管理、TODO、 ノート、アンケート、お知らせ、ファイル、勤怠、掲示板の9つです。ノートは Markdown で 書けるようにし、会議記録や日報から社内規定・マニュアルまで、同じ場所に蓄積できる 構成にしました。
SaaS として提供するため、テナントの分離、契約プランごとの機能制御、 利用状況に応じた課金の仕組みまで含めて設計しています。
運用まで担当して分かったこと
納品して終わる開発と、稼働後も面倒を見るサービスでは、設計時に考えることが変わります。
- 機能追加のたびに、既存の利用者への影響を確かめる必要がある。 新規リリース前提の設計と、稼働中のサービスへ差し込む設計は別物でした。
- データが増えても速度を保つ設計が要る。 初期の想定で組んだクエリは、蓄積が進むと通用しなくなります。
- 障害に自分たちで気づく仕組みが要る。 利用者からの連絡で知る状態では遅すぎます。
この観点は他の案件の設計にも持ち込んでいます。納品時点だけでなく、 運用に入ってからどうなるかを前提に設計できるのは、ここで運用まで担当したためです。